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2014/9/7 「幼年期の終わり」 アーサー・C・クラーク(福島正実訳) 早川書房

幼年期の終り

幼年期の終り

以前に読んだ宇宙関連の本で、「眠れなくなる宇宙のはなし」シリーズで紹介されていて面白そうだったので読んでみました。

こういうタイプの本は始めて読んだ。
アーサー・C・クラークはとても想像力に秀でているのだと思うし、確かな知識を持っていることが分かる。
まさにSFというのはこのことなのかな、と幼稚な言葉で片付けてしまうが本当に壮大な名作であることは分かった。

登場人物はそう多くないが、ほぼ誰にも感情移入せずに読み進め、それでも実際に物語の中に入っていけるという本は自分の読んだものの中にはあまり無い。


だいたい今まで読んだ本には主人公がいて、感情移入して、悔しい思いや嬉しい思いや悲しい思いを共有できるような内容だったのだけれど、「幼年期の終わり」にはそういったものがなく、地球の最後期の記録を淡々と読んでいる感じでした。

SFの名作だと思うし、かといってそれほど難度の高い内容でもないと思うので、宇宙のことに興味のある人にはおススメです。