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2015/1/24 「伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール」 高橋 佑磨 (著), 片山 なつ (著) 技術評論社

修士論文のプレゼンを作成するにあたり、発表スライドを少しでも分かりやすくするためと、作るヒントが何か得られるのではないかと思って、今更ながらプレゼンの基本を勉強しました。
デザインをやっていない人向けなのだけれど、デザインをやっていない人の方が多数派だと思うので、けっこう多くの人にお勧めできると思います。また、デザインをやっている人でも、見やすい資料やプレゼン資料の根本は同じだと思うので、かっこいい資料を作成したい人でも、まずは手にとっても価値のある本だと思います。

内容としては本当に基本中の基本が書かれていますが、実際に習ったことがある人は少ないと思うので、今まで無意識に資料を作成していた人でも、確かな知識と理論が身に着きそう。(レイアウトや色合いなど)

ただ、プレゼンの展開はどうすればいいか、実際のプレゼンで役に立つ動作とかアイコンタクト、ジェスチャなどはこの本の守備範囲外なので、TEDのようなかっこいいプレゼンをしたい人は違う書籍を求めるべし。


この本に書かれていることをそれなりに理解すると、実際に自分のプレゼンを作るためにもなるし、他人の発表を見る際にも、何が見やすくて、何が分かりやすか、といったことが意識できるのでいい勉強にもなります。

amazonのレビューとかに、肝心のこの本の文字が見にくいとか、レイアウトが汚い、といった意見が散見されますが、自分はそうは思いませんでした。確かに、これは資料の例なのか、それとも本文なのか(資料形式で載せられている)、といったことが混ざってしまうことはありましたが。

「ここの文章やレイアウトは、あの章で説明していたことを実践しているのだな」とか、
「こういったことを意識して、自分のプレゼン資料のあそこは作ろう。フォントはあれを使おう」
など、色々と考えながら読めたので、自分の発表資料を作る作業は、割と楽になりました。