読書録、映画記録、趣味など

はてなダイアリーからの移行中(気長に・・・)

2011/11/27 「館島」 東川篤哉 創元推理文庫

館島 (創元推理文庫)

館島 (創元推理文庫)

物語は瀬戸内海に浮かぶ孤島、“横島”。
その島に佇む、天才建築家の残した異形の別荘が舞台。殺人事件が起こり、台風が接近しており、警察が来ず、その館にいる私立探偵の沙樹と相馬刑事がこの事件に立ち向かっていく。。。。


という割と面白そうな、そして少し古いよくある設定。

作者は今ドラマでやっている「謎解きはディナーの後で」の原作者。確かに、その登場人物を北川景子櫻井翔に当てはめるとものすごいしっくり来る(自分はドラマは見ていないが)。

感想としてはとても読みやすい。特にシリアスな場面をあるわけではなく、ドキドキする場面も無く、感情移入しまくるわけでもない。
設定が面白い分、期待して読むとかなり落胆するかもしれないな。

なんかアニメの名探偵コナンと同じようなテンションだった。(設定が違うけど)

そしてトリックもふーん。それで大丈夫なのかな?見たいな事を思いながら読んでいた。別に成り立たないとは思わないが、その時他の部分は?どうして奥さんは知らされなかったの?そんな大それた建築だったら目立つし色んな噂もたつだろうに。

とか難癖は付け放題な気もするが、上でも述べたようにドキドキ!なるほど!を期待しないで読むのがちょうどいいかも。

登場人物も楽しいし、書き方もところどころコミカルだし、肩の力を抜いて楽に楽しめました。

またこの作家は瀬戸内やその周辺が舞台の作品が多いみたいだから、仙台を中心とした東北地方は伊坂幸太郎。瀬戸内は東川篤哉、みたいにその地方地方を舞台にするのが得意という作家を読んで、日本の綺麗な景色を想像するのもいいと思う。

旬な作家さんみたいなので(本屋に専門のコーナーが置かれている)、また近いうちに読んでみたいと思います。