読書録、映画記録、趣味など

はてなダイアリーからの移行中(気長に・・・)

2012/2/11 「世界一やさしい速読の授業」 園善博 SoftBank Creative

世界一やさしい速読の授業

世界一やさしい速読の授業

なんとなく、「早く本が読めるようになりたい」と思うようになり、最初に手にとった一冊。
速読に関して何の知識も無かったので、“世界一やさしい”という文句に乗せられて買ってしまいました。

中身は本当に速読初心者向けであり、僕の知らなかったことがたくさん書かれていた。

速読というのは、ただ単純に早く本が読めるということだと思っていたが、この本によると速読は大事なところを拾い読みしていくもの。その大事なところを見分けていくのに技術がいる。ということだった。

なので実際に本を読む前の“予習”が大事で、そのときに目次を頭に入れ、全体をパラパラ読みし、そして読み始める。さらに復習の動作も書かれているのだが、それを実践することによりさらに知識を深めていく。

このやり方は勉強にも生かすことが出来る。いかに予習が大事で、いかに復習が大事かをこの速読の本で再確認させられた気がする。

「技術」と「能力」の二つのポイントがあり、上にあげたのは全て「技術」であると書かれていたが、「技術」というよりかは「考え方の工夫」だと思う。

一方で「能力」というのは、目の動かし方だとか視野の広さのことで、この本の後半部分ではそれら「能力」の向上のトレーニングが書かれている。

こちらは成果が出るまでに時間がかかりそうだが、この本の言うところの「技術」の部分ではこれから参考書を読む時などに少しでも意識すれば変わるかと思う。

まだ速読に関して一冊目なのでこれが一般的なのか良く分からないが、自分の今までの「速読」に対するイメージとは違っていたので結構ためになった。

あと勘違いしていたのは、単純に本を早く読めるというのが速読だと思っていたので、小説も早く読めるのかと思っていたが、それは小説を読む意義というか、先に予習なんて出来ないから小説はただ物語を楽しむもの、堪能するもの、ということにも気づかされた。(この本にそう書いてあるわけではない)

挿絵や表紙もかわいく、背表紙の紙質も個人的に好感が持てるので買ってよかったです。