2012/5/29 「コミュニティデザイン〜人がつながるしくみをつくる〜」 山崎亮 学芸出版社
- 作者: 山崎亮
- 出版社/メーカー: 学芸出版社
- 発売日: 2011/04/22
- メディア: 単行本
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「ハードをデザインしソフトをマネジメントする」今までの自分にはハードのデザインにしか視点がいっていなかったように思うが、この本を読んでソフトのマネジメントの重要性、面白さ、人を惹きつけるのではないかという期待にとても共感した。
確かに、ひたすら理想を並べているだけで、実際はそんなに上手くいかないだろうというような話でいっぱいだったが、今の世の中そんな理想を語るだけでも人を楽しませて、ワクワクさせるのではないだろうか。
ワクワクが生きる活力にもなるし、将来に対する期待を生むのかな。
この本の中で、いくつかぐっとくるキーワードがあった。上にも挙げた「ハードをデザインし、ソフトをマネジメントする」というのもそうだし、「課題の本質を掴み、それを美しく解決することがデザインなのだ」というのも、デザインという言葉に対する印象をかなり変えさせられた。
一部の人が面白いというのが、デザインなのではなくて、美しさもかねそろえた解決策が、人々を本当の意味で助けてくれる。そんなデザインを考えなくてはならないのだなと思う。
また、行政参加というこのにも考えさせられることが多かった。「行政がなにもしてくれない」「国が不安定だから」といって、全てを行政に頼るというのは、自分は何もしなくても国がやってくれるという前提がそもそも間違っている。でも実際そう思っている人は多いような気がする。昔からの気質なのかもしれないが、自分はただ自分の生活のために勉強したり、仕事をしたりするのではなくて、自分達だけで出来ることは自分達でやる。そういう活動の場というのは地域のコミュニティなのだろうな。
無縁社会って本当に悲しい問題だと思う。去年の大災害があった今だからこそ、こういうコミュニティの問題に目を向けるべきなのだろうね。
とりあえずワクワクすること。まちづくりや、自分達がいろんなことを変えているのだと実感すること、新しい技術を自分達で身につけているのだなと思うこと、全てが感動だと思うし、ワクワクだとおもう。そこには年齢は関係ないんじゃないかな。
全ての年代の人、男女関係無くワクワクしながら生きられたら幸せだと思う。
そんな意味でもこの本に書かれていることは諸々の課題を解決する可能性にあふれた内容だったと思う。