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2013/4/23 「太陽の塔」 森見登美彦 新潮文庫

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

僕が読んだ森見登美彦さんの2冊目。1冊目の“有頂天家族”がとても面白かったので、筆者のデビュー作・短い物語が読みたいと思い、手に取った。

また内容も面白そうだった。筆者お得意の京都を舞台に、生活に華の無い大学生を主人公にして、彼女のいないクリスマス間近の日常を描いている。

主人公には変な趣味が有る。主人公には1回だけ恋人がいた過去があるのだが、その恋人研究なるものを進めていたり、考え方もひねくれて、ちょっとしたヲタクである 笑
仲間達もひねくれており、彼らの妄想が京都のまちに爆発する。とても変人でひねくれているのに、憎めない。

僕がこの京都の街に彼らと一緒にいることが出来たら,きっと彼らと一緒に妄想の世界に浸っていたかもしれない 笑

読後感はとても爽快。続きが気になったり、未練が残ったりすることも無く、登場人物たちと一緒にクリスマス間近の京都の街を楽しめた。

現実世界でも2ヶ月ほど前に恋が上手く行かなかった身としては、とても共感できる文がたくさんあった。
もちろん、恋をすることは決して悪いことではない。でも、決して恋する人は偉くもなんとも無い。少なくとも、少し人生を楽しんでいるだけな気がする。・・・とか言ってみる。
まぁ、でもとても共感できた

別に、今恋人がいる人でも十分楽しめると思うし、失恋した人用の本でもないので、気軽に読書を楽しみたい人にはおススメ!男にとっては共感できることがたくさんあると思うし、女性には男のバカさを微笑ましく見守っていただきたい 笑!!

楽しい登場人物たちが待っています!!