2013/3月末 「耐震・制震・免震が一番わかる」 高山、田村、池田 共著 技術評論社

耐震・制震・免震が一番わかる (しくみ図解)

今まで、制震や免震を中心にした研究室にいたのにそれらしい本があまりにも家に少なかったので、近所の本屋で適当に買ってしまった本。
内容はとても分かりやすく、これから本格的に研究室に配属される学部4年生が読めば、これからの研究がイメージしやすいのではないかな。もう1年研究した経験がある人にとっては簡単すぎたかも。

でも、新しい環境になるし時期的にももう一度基本的なことをやるには適していた時であったので、読んでよかった。新しい知識を得るようなことは無かったけど、難しいことを優しい言葉で説明するのは実は一番難しいことなので、そういった意味では“一番分かる”という題名は嘘ではない。このように説明すればきっと専門分野ではない人にでもわかりやすく伝えることが出来るかも、ということを思いながら読んでいました。

難しい数式が出てくることも無いし、文体が「〜です」「〜ます」口調なので気軽に読めます。

あと、自分の後輩にすすめるとしたら、母校の院試対策にはばっちりだと思う。記述がメインの試験だったので、まだあまり知識の無かった4年の夏くらいの時期に読んで意味のある本だと思います。

ちなみに、高山先生は免震構造をメインに建築構造の世界では超有名です。