読書録、映画記録、趣味など

はてなダイアリーからの移行中(気長に・・・)

2015/12/20 県庁おもてなし課 有川浩 (角川文庫)

県庁おもてなし課 (角川文庫)

県庁おもてなし課 (角川文庫)

図書館戦争から続けて有川浩さんの本を読みました。

日頃、東京の満員電車や普通の企業のギスギスした感じを身に感じている中、こうした地方が舞台となっている物語は、どこか心に癒しを与えてくれます。(必死に取り組む登場人物たちには失礼ですが、、)

一体感のある職場と、豊かな自然、頼れる登場人物たちには、その中へ入っていきたいという羨ましさを感じるとともに、勇気付けられもしました。主人公が成長していく物語を通じて、自分もしっかりとやらなきゃいけないなと思いました。


でも羨ましい!現状を受け入れていない証だと思うけど、こうした物語の中にいるときの方がものすごく気分的に楽だし、会社の行き帰りに読書しているとその時間が永遠に終わらないでほしいと思ってしまう 笑
登場人物たちも魅力的過ぎるということもその思いを強くさせていますね。


面白い本というのは、気分をリラックスさせたりスッキリさせてもくれるけど、現実逃避の手段としてしまうのはちょっと危険だなと最近思ってしまいますね。でもやめられないけど。



ちょっとこの本のreviewにはなっていないけど、とにかく面白かったです。地方創生が最近声高に叫ばれているけど、この物語はご時世にあっていると思うし、若い人が読んだら地元のために頑張る仕事を探すきっかけにもなるかもしれないですね。
就職するなら東京だ、という風潮は少しずつ古い考え方になりつつあるのかなとも思っていますし。(多分3.11以来この傾向が強まっているのかな)

僕も、この本にもっと早く出会っていればまた違った人生を見つけていたかもしれません。若い人に読書を勧める理由はそういうところにあるのだとも感じました。


。。。なんだかいつも以上にめちゃくちゃな感想文になってしまいましたが、僕もまだまだ若いのだと意識しながら生きていきます 笑

2015/12/10 境遇 湊かなえ (双葉文庫)

境遇 (双葉文庫)

境遇 (双葉文庫)

初めて湊かなえさんの本を読みました。(多分…)

どのような作風の物語を書く方なのか、全く分からなかったので、割と薄めのこの本を買ってみました。

また、表紙にも『ノンストップミステリー』とあったので、どのような話なのかわくわくしながら買ったことを覚えています。


話としては、結構淡々と進んでいきます。二人の似たような「境遇」を持った陽子と晴美という女性を中心に、物語は進んでいきます。片方の息子が誘拐され、息子を取り返すためには、自らの境遇が一つの鍵となっているのだと気付きます。

話の途中途中で、晴美の気になる言動(少し棘のあるような気持ちの描写)が出てくるところは、不気味な雰囲気を出しており、「ん…?」と思わせるシーンが飽きさせませんでした。

真実を知ってしまうと、特に大どんでん返しがあるというわけでもないのですが、その分、割と現実感のある話でした。


『ノンストップミステリー』というのは、少し期待を持たせすぎのような気もしましたが 笑

2015/11 図書館戦争 有川浩 (角川文庫)

図書館戦争の映画がテレビでやっていて、それを見たら「なんだこのキュンキュンする話は!?」と見事にはまってしまい、一気に6巻読んでしまいました。

この読んでいる最中は、この物語の中に入り浸り、とても幸せな時間を過ごすことができました笑

その分読み終わる頃は、寂しい気持ちになりました。でも、著者の有川浩さんも仰っているように、物語の登場人物たちはきっと今でも賑やかな日常を過ごしていて、それを昔の親友たちを思い出すようにしていれば良いのだと。

堂上教官、郁たちは、きっと今日も武蔵野第一図書館で見回りをしていると思っていれば、少しはその寂しい気持ちは楽になりますね。

一気に読めて、とても楽しい時間(キュンキュンする時間笑)を過ごすことができました。
またいつかこの世界に入っていきたいです!

2015/10/28 マリアビートル 伊坂幸太郎 (角川文庫)

マリアビートル (角川文庫)

マリアビートル (角川文庫)


久々の本の更新



これは面白かった!
作中に出てくる、王子という人物は本当に嫌いになった笑
あと、天道虫こと七尾はかなりお気に入りの人物になった。


だからこそ、物語の進行はとても興奮したし、読み切ってよかったと思う笑


実は購入したのはもう随分前で、しかもその時途中まで読んでリタイアしていました。途中まで(1/4)くらいまでは少し退屈してしまってたけど、あるところから怒涛のように物語は進んでいき、心地よい疾走感、新幹線のような速さで、よいテンポを感じることができました。

伊坂幸太郎文学らしい本でした。

満足!


シリーズものではないけど、この物語の前作とされている『グラスホッパー』も読んでみようかな。

2015/10/25 Gattaca

http://www.youtube.com/watch?v=hWjlUj7Czlkyoutu.be


NASAが選ぶ現実的なSF映画の1位ということで、前から見たいと思っていました。ずっと貸し出し中だったのがやっと手に入り見ることが出来ました。


血液認証だったり、産まれる前にその子供の性格や病気にかかりやすさ、性別などを選別してしまう未来。
1997年の作品ですが、未来の様子をCGも用いずリアルに表現されています。新しい映画は何かとCGを多用することが多く、個人的には苦手だったりするので、こうした設定や細かい人物描写で近未来を表現する本作には好感が持てます。


内容は期待通りに面白かったというか、淡々と進んでいきますがその分静かにのめり込むことができました。


友情の物語でもあるのかな。


殺人事件の謎ときというわけでもなく、宇宙の神秘に迫るという話でもなく、近未来に不適合者として区別(差別)されている主人公が、そのハンデを乗り越えていく、というありがちではある話(オブリジオンと内容は似てるかも)。ただ、その乗り越え方が現実的で力任せでないところが評価が高いのかもしれません。

2015/10/4 Secret Window

youtu.be

この映画はジョニー・デップが好きな人にはお勧めです。
ずっと、小汚い作家を演じておりその役には合っています。


内容は私的にはそれほど面白いと感じませんでした(爆


結局多重人格だったのですね。その辺りも途中でそのような結論は見え見えでした。

おそらく幻覚を見ているのだろうし、ちょっと無理やりな気もしますが全てモートが行ったことなのだとも気づきます。


あと、保安官は終盤に何かに気がついたような素振りをしていましたが、そのことには触れられず、また、モートの過去に何が有ったのかも重要な出来事なのだと思いますが、あまり触れられず(重要ではないのかな。。?)など、物語の構成にも疑問を持ちました。


私はジョニー・デップはパイレーツ・オブ・カレビアンのジャック・スパロウでお腹いっぱいだし、むしろそれ以外の役はそこまで好きではなかったのかなと再認識してしまいました。
ジャック・スパロウは好きですけど。

2015/10/3 Shutter Island

youtu.be

シャッター アイランド [DVD]

シャッター アイランド [DVD]

結論をどう読むか、というのが大きなウェイトを占めると思います。

内容は途中から何となく裏がつかめました。

不気味な雰囲気などは良かったです。妄想と現実と区別が分かりにくい部分も多々ありますが、なぜ警備隊長が保安官クラスにあれだけ偉そうかや、名前の秘密などところどころに伏線が隠されています。

結論の解釈が一つではないことや、Leonardo DiCaprioが好きな人にはお勧めです。


私的には、政府や島の人々にはめられているという解釈が割とぞくぞくしてお気に入り。